共同住宅とは、アパートやマンションのように一つの建物の中に複数の世帯が入居し、柱・壁・床などの構造物や、階段や廊下などの生活施設を共用している集合住宅形式のことをいいます。建物は木造やコンクリート造など建築材料による違い、賃貸や分譲といった契約の違いがあり、それぞれのライフスタイルによって自由な選択が可能です。
共同住宅に住む際の契約には大きく「賃貸」と「分譲」の2種類あります。どちらを選ぶにしても、現職の業務内容や収入、家族構成などライフスタイルを考慮することが望ましいでしょう。
賃料を支払って建物の一室を借りる契約です。単にアパート、マンションといった場合は賃貸を指す場合がほとんどです。
メリットとして、住み替えが比較的手軽なため、ライフスタイルが変わった場合にも対応しやすい点があります。しかし、生涯住み続けても所有物にはならないため、資産にはなりません。
賃貸と違い、購入する形になります。分譲住宅や分譲マンションと呼ばれますが、一括での支払い、あるいは住宅ローンを活用して購入し、所有物になるため、内装の変更などが自由に行えます。住まなくなった場合にも売却や賃貸をすることで収入源とすることも検討できます。
昔ながらの日本の家は木造で造られていて、今でも様々な理由から木造は人気があります。
たとえば木造アパートの場合、材料費を抑えられるため、家賃の相場が比較的安価に設定されていることが多く、1人暮らしを始めた学生や新社会人から特に需要があります。
木造だと火事に弱いという話がありますが、火事になり燃え尽きてしまうのは鉄骨造でも同じです。木造の場合、燃えた箇所が炭化するため、全焼、倒壊までに時間がかかり、避難する時間を比較的確保しやすいメリットがあります。
一口に鉄骨造といっても、軽量鉄骨や重量鉄骨といった材料の違いがあります。一般的に鉄骨造といった場合は重量鉄骨を使っている場合を指していて、重量鉄骨の場合は家賃が高くなる傾向にあります。しかし構造計算がきちんとされていないと、建てることすらできないため、地震に強く、鉄骨が変形することはあっても、すぐに倒壊することはないため、地震の際に避難する時間を確保しやすい点がメリットになります。
鉄筋コンクリートは他に比べると建物の重量が大きくなる代わり、剛性が高く、鉄筋とコンクリートの膨張率がほぼ同じなため温度変化に強いという特徴があります。また、コンクリートが不燃性のため、耐火性は他のどの造りよりも優れています。
アパートやマンションを経営するなら、それぞれの特徴を考慮して設計する必要があります。福岡に所在する当事務所では、共同住宅設計や個人住宅設計など、様々な住宅の設計を行っております。
福岡市内でデザインにこだわった共同住宅設計をご検討されている方は、ぜひ当事務所へご相談ください。お客様のイメージづくりのお手伝いができれば幸いです。